一人親方労災保険 比較のポイント

一人親方労災保険の基礎知識

建設業、建築業の人が個人事業主として入る労災保険のことを「一人親方労災保険」と言います。 これにはいろいろな種類がありますので、加入する場合はインターネットで「一人親方労災保険比較」などのキーワードで調べる必要があります。

そもそも労災保険とは、仕事中に起こる事故などによってけがをした場合に、その治療費などを補償する保険が「労災保険」といいますが、これは基本的に「会社に所属している」人が入っている保険です。本人の給与に会社の負担分を加えて加入しています。

したがって、個人で「請負」の形で仕事をしている人はこの労災保険には入っていません。しかしそれでは、万が一事故が起こった時に、何の補償もないため、それを補う形で「一人親方労災保険」という制度が設けられ、個人で会社と請負契約をして建設や建築に携わっている人が入ることになっています。しかし、義務ではないので、個人があくまで個人として保険を掛けることになります。

この労災保険の費用は内訳としては、初回のみ必要な費用としての「入会金」と、毎月あるいは毎年払う「会費(組合費)」、そして給付申請をするときに必要であったり、更新時に組合費とは別途で必要だったりする「手数料」で構成されます。ですので、保険を比較するときには、この3つのそれぞれが、どの団体が高くて、どこが安いかを考えなければなりません。

また、加入する団体は3つに分かれます。 ひとつは、○○土建組合などです。これは労災保険の特別加入だけではなく、国保や共済など、様々なものを取り扱っているので便利ですが、一般的に組合費が高いというデメリットがあります。

ふたつめは、社労士を通じて加入する事務組合です。加入手続きは社労士が行いますが、実際にはそれらをとりまとめる事務組合に加入することになります。社労士が間に入っているので安心ではありますが、組合費のほかに社労士が手数料をとるので保険金額としては高くなりがちです。

みっつめが、主にインターネットで加入者を募り、組合費を安く抑えている団体です。ネットでのやり取りになるため、信用できるかどうかは見極める必要がありますが、費用はかなり安いです。補償内容はどこで入ってもほぼ同じです。 以上の基本知識をもとに、「一人親方労災保険」を比較しましょう。